皆さんはポムチムという格闘技をご存知でしょうか。
私はといえば、その存在について噂だけは聞いていました。その噂とは「ポムチムっていう南米の格闘技の教則DVDがやばいらしい」というものでした。
「やばい」という日本語には様々な意味があります。ポジティブな意味での「やばい」は「すごくいい」という意味になるし、ネガティブな意味での「やばい」は「あぶない」とか「危険である」という意味になります。
ここにおける「やばい」が、その両方を意味していたことを知ったのは、裏市場で流通していた、その教則DVDを実際に鑑賞したことによってでした。
教則DVDによると、ポムチムは90年代に南米で発祥した格闘技であり、打撃や関節技が禁じ手とされ、主に「揉み手」や「舌技」などが攻撃手段とされているそうです。さらに、勝敗を分つのは「発声」で、技を掛け合い先に相手に声を出させた方が勝ちとされるそうです。
DVDの制作をしているのは日本ポムチム協会という団体で、ポムチムの初歩的な技術などの実演が、その主な内容とされています。
さて、映像を見るとたしかに、教則ビデオらしい牧歌的なBGMが流れ、まことしやかな解説文が表示されます。そこまでは実に普通の教則ビデオです。では、なぜその映像がそんなに「やばい」とされるのか。
それは映像を実際にご覧頂ければ一目で分かるとおもいます。
まず、練習生として登場していたのは、れっきとした女子でした。そして、技をレクチャーしているのは、中年の男性でした。
そして、格闘技と謳われているその技の数々は、いずれも日本人の目には、「よからぬ行為」として映るものばかり。
たとえば「モーマ」という技は、対戦相手の身体を揉んで刺激し、発声を促すという内容で、それを中年の指導者が女子の身体をモデルに行うのです。他にも「タンタン」という技は、相手の身体を舐めることで発声を促すという内容で、これまた女子の身体をモデルに、脇、胸部、腹部、股間部などへ中年の指導者が舌を這わしていくのです。
たしかに映像内においては「ポムチムにおいては急所攻めが許容されている」というもっともらしいエクスキューズが語られています。それにモデルが女子であるという点も、教則ビデオという媒体の性質を考えるなら、なんら訝しむことでもないのかもしれません。そもそも、南米発祥の格闘技。価値観の差などもあるのでしょう。
それに考えてみれば、ボクシングだって、格闘技という枠を外してしまえば、立派な傷害です。しかし、スポーツであるかぎりにおいて、その傷害は合法となります。
ポムチムもまた同じということでしょう。格闘技という枠を外してしまえば、これは日本的な感覚からすればポルノと呼べるかもしれません。しかし、スポーツであるかぎりにおいて、それは明確に合法となります。
今回は本映像の制作者の許諾を得て、特別に弊アカウントでも販売させて頂けることになりました。制作者は委託販売にあたり「これは格闘技です。淫らな目的での鑑賞、使用は控えてください」と強く申しておりました。実は本映像はこれまでDVDでのみ流通しており、ネットでの販売は今回が初めてだそうです。
この商品に限っては、オナニーを前提とした購入はご控え頂けましたら幸いです。
むろん、学習目的での視聴中に、たまたま勃起してしまった、などのイレギュラーについてまでは咎めるものではありません。
多文化の共生は現代社会にとって最重要課題の一つです。ポムチムは立派な文化です。日本のローカルな感受性にとっては「淫ら」に感じられる可能性はあるものの、それを理由に「児ポ」として断罪してしまうのは、せっかく開かれた世界を閉じてしまう行為に他ならないのかも知れません。
日本ポムチム協会によると、「ポムチムを東京オリンピックの正式種目にするための活動を始めている」とのこと。是非、実現いたしましょう。
動画37:06
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